こんにちは!
8月最後の土日で、テレビを付けたら甲子園準決勝が行われています。
私は昔から高校野球が好きで小さい頃から甲子園に行ったりもしてたので、本日は思い出に残っている甲子園の試合について書いていこうと思います。
先程の準決勝第1試合で智弁和歌山が決勝進出を決めましたので、今回は2006年智弁和歌山vs帝京について書いていきます。
2006年夏の甲子園
この年の甲子園の最注目といえば駒大苫小牧の田中将大投手でした。
夏3連覇を期待されていましたが、ハンカチ王子こと斎藤佑樹選手がエースだった早稲田実業が決勝で駒大苫小牧を再試合の末に撃破して初優勝を果たしました。
そんな大会の準々決勝で今回語る素晴らしい熱戦がありました。
智弁和歌山は3番広井4番橋本を中心とした強力打線を武器に勝ち上がってきたチームでした。広井選手は大会中に4本のホームランを放つインパクトを残す活躍でした。美しいスイングできれいなホームランだった記憶があります。
対する帝京は投手では大田選手・高島選手、打線では4番に中村晃選手、8番ショートで杉谷拳士と後にプロ入りする選手が多く所属していました。この頃の帝京は甲子園常連で安定した力を誇っていました。
最近は二松学舎などの台頭で甲子園に出る機会が少なくなってしまいましたが個人的には好きなチームです。
帝京が4点差を逆転(9回表)
試合は前半、智弁和歌山の一発攻勢が炸裂し帝京をリードしていきました。
帝京も反撃はするものの試合は8対4と智弁和歌山リードで9回表帝京最後の攻撃を迎えました。
ランナーを2人出すもツーアウトで4番中村晃選手となったところから驚異の反撃が始まります。
4番中村選手タイムリーヒット(帝京5対8智弁和歌山) 2死1,2塁
5番塩沢選手シングルヒット 2死満塁
6番雨森選手タイムリーヒット(帝京6対8智弁和歌山) 2死満塁
7番我妻選手タイムリーヒット(帝京7対8智弁和歌山) 2死満塁
8番杉谷選手タイムリーヒット(帝京9対8智弁和歌山) 2死1,2塁
9番沼田選手3ランホームラン(帝京12対8智弁和歌山)
9回ツーアウトからの6連打で一挙8点。5番から8番までのヒットは全て三遊間に飛んだものだったので、智弁和歌山高嶋監督は9回表が終わりベンチに戻ったキャッチャー橋本選手にリードについて問うたそうです。
智弁和歌山が4点差を逆転サヨナラ(9回裏)
さあ4点リードから逆に4点追う展開となった智弁和歌山。
ここで帝京は正規の投手がいなくなっていました。9回表に大田投手に代打を送っていたためです。
帝京前田監督は背番号8の勝野選手に9回裏のマウンドを任せました。
2年の夏には背番号1を背負っていた選手で打撃を活かすために野手をしていましたが、練習試合でも登板はありました。
しかしこの夏は地方大会からこの試合まで1試合すら投げたことはありませんでした。 初登板が味方が大逆転した9回裏。4点差があるとはいえ甲子園の雰囲気もありそれはそれは大きなプレッシャーを感じていたのでしょうね。
先頭から2連続フォアボールで無死1,2塁。
ここで4番橋本選手が3ランホームランを放ち1点差に迫ります。
9回表のリードについて高嶋監督から指摘されていたこともありイライラして力が抜けたことで打てたと後の取材で語っていました。
何がどう結果になるかは分かりませんね。
これで勢いに乗った智弁和歌山と投手不足で焦る帝京で既に勝負ありだったかもしれません。
投手を勝野投手から杉谷拳士選手、そして岡野投手と繋いでいきますがどの投手もコントロールが定まりません。
タイムリーで同点に追いつかれなおも1死満塁で1番古宮選手にも3ボール。最後の投球が外れ押し出しサヨナラが確定した瞬間のなんとも言えない気持ちは今でも覚えています。
どちらのチームも全力を尽くしたからこそ生まれた名勝負でした。
まとめ
ネットでも試合動画があると思いますので、興味のある方はぜひ見てみてください。
野球というものの面白さが凝縮されている試合だと思います。
ちなみにこの試合の1試合両チーム7本塁打は今でも歴代最多記録です。
また機会があれば違う試合でも書きたいと思います。
読んでいただきありがとうございました。