こんばんは!
『一生を終えて後に残るのは、われわれが集めたものではなくて、われわれが与えたものである。』
これはジェラール・シャンデリの名言です。
我々は一生の中でどれだけお金を貯めたりどれだけ良い車を保有していても、人生を終えるときには全てを失います。
しかし我々が人生の中で他人に与えた感動や喜びというものは、我々が人生を終えた後も他人の中に残り続けます。
そう考えると、我々が重要視すべきなのは手に入れるものよりも与えるものということが言えるのではないでしょうか。
今回は人生において受け取る側から与える側になるための考え方をお伝えしていきます。
人生はゼロサムゲーム
『ゼロサムゲーム』という言葉をご存知でしょうか?
ゼロサムゲームとは複数の人が相互に影響しあう状況の中で、全員の利得の総和が常にゼロになること、またはその状況を言う。
引用:ウィキペディア Wikipedia
つまり、誰かが得をした分だけ誰かが損をしているということです。競馬などのギャンブルでも、勝っている人がいれば負けている人も存在しますよね。
人は最初、何も持っていない状態でこの世に生まれてきます。
そこから色々な経験をして自分自身で何かを得たり、誰かに何かを与えるという行為をしながら人生を生きていきます。そして最後には死を迎えてゼロに戻り一生を終わることになります。
そういうことから、人生はゼロサムゲームだと考えることができます。
人間はゼロでこの世に誕生しゼロでこの世を去る
受け取る側の人生から与える側の人生へ
通常生まれた直後からしばらくは、基本的に受け取る側の人生を歩むことになります。
赤ちゃんの頃は両親から愛情を受けながら育てられ、その後も学校に通いながら教師から色々なことを教えてもらいながら成長していきます。
子どもは受け取る側の人生ということです。
基本的には受け取ってばかりの人生です。
しかし大人になるに従って徐々に与える側の人生に変わっていきます。
例えば部活動で先輩として後輩を指導したり、友達が困っているときに相談に乗ってあげるということも立派な与える行為です。
幼少期から大人になるまでに周囲から受け取ってきたものを、今度は自分が周囲に与える番になります。
子どもは周りから受け取る側で、大人は周りに与える側
しかし大人になっても受け取ってばかりの人も存在します。
- いつまで経っても親に頼って生きている
- やりたくない仕事は誰かに任せる
- 責任を逃れて誰かのせいにする
こうした行動は受け取っている側のもので、これでは周囲に影響力をもつ人生は送ることができません。
大事なのは受け取るものではなく、与えるものなのです。
いかに与えられるかが人間としての価値
冒頭で、『人生を終えるときには必ず自分自身はゼロになりますが、自分が周囲に与えてきたものは残る』というお話をしました。
どれだけ与えることができるかというのが、自分の人生が周囲に影響を与えてきたかを示す指標となります。
逆に受け取り続けてきた人は、結果的に誰にも影響を与えられない人生を歩むことになります。
ということは多くのものを周囲に与えられれば影響力の大きな人生を歩めるということですが、次のような思いを抱いた方もいらっしゃると思います。
自分には与えられるものなんてない
たしかに誰かに価値のある物を与えるというのはそう簡単なことではありません。
そんなときには物でなくても、自分が周囲の苦しさを引き受けて嬉しさや喜びの感情を与えるという考え方でもOKです。
- 仕事で皆が嫌がるような責任のある役割を積極的に引き受ける
- 誰も発言しないような場で最初の切り口を開く
- 仲間との集まりで行きたい店の予約をする
自分が何かを引き受けることで相手に喜びを提供することができます。
そこでポイントとなるのは、周囲の苦しさを感じるポイントは自分とは異なるということです。
例えば店を予約するという行為についてですが、そんなに負担に感じない人もいれば多くのエネルギーを要するという人もいます。
そこで自分が他者と比べてあんまり負担を感じない仕事を引き受けてあげるということを意識すると、周囲に多くのものを与えられるようになってきます。
自分と他者の間での行動に対する負担という観点で考えると、相手に与えるということが徐々にできるようになるでしょう。
相手が困っていて自分が助けてあげられそうなことを見つける視点
まとめ
本日は受け取るよりも与える側の人生を歩んでいこうというお話をしてきました。
人間はどうしても多く受け取りたいと考える生き物ですので、基本的には受け取ろうとしてしまいます。
そんななかで多くのものを与えるような人生を意識的に歩んでいくと、それが自分の価値となってきて周囲の人に影響を与えられるようになっていきます。
それが感じられるようになったとき、周囲はあなたの存在を必要として魅力的な人間だという風に思います。
結果として多くの人に影響を与えられる人生を全うできるようになります。
意識しないとどうしても受け取る側の思考になってしまうと思いますが、まずは日常のなかで小さく誰かに与えてみましょう。
読んでいただきありがとうございました。