こんばんは!
本日は同一視という考え方についてご紹介していこうと思います。
私自身もこの考え方には苦しんでいましたし、今も克服している最中です。
楽に幸福感を得られるので、意識していないとすぐに同一視をしていました。
悪いことばかりではないのですが同一視というものを十分に理解していないと、自分の幸福を他者に依存してしまうことにもなり得ます。
競馬依存症克服にも繋がるのでぜひご参考にしていただければ幸いです。
同一視とは
同一視は『同一であるとみなすこと』を意味します。
この同一視というものは防衛の一種とされています。
自己評価が低い状態を回復するために、他者を自分と重ね合わせ自己評価を高めるための思考です。
具体的にはスポーツチームを応援するファンの方が、応援しているチームの勝ちで嬉しくなるようなことです。
皆さんの好きなものでも経験があるのではないでしょうか?
実際には全く自分とは関係のないことなのに、まるで自分が勝ったかのような幸せに浸ることができます。
他者の体験をまるで自分がしたかのように思い込んで出来事に反応します。
それに加えて、自分自身で同一視した他者と同じ格好をしたり同じ行動をして真似をするようなこともあります。
好きな俳優の髪型にするというのも同一視です。
同一視する心理とは
同一視する行為には不安を解消したいという心理的要因があります。
普段の生活を過ごしているとどうしても色々な問題を抱えていくことと思います。
会社で上司に怒られたりミスをしたりして自己評価が下がり不安な気持ちになっている人も多いと思います。
そんな不安な気持ちを解消するために同一視を行います。
応援しているチームが勝つことでまるで自分が勝ったような気分を味わったり、好きな芸能人と同じファッションをしてまるで自分も芸能人になったような気分になったりして自己評価を高めます。
普段の生活では異常に刺激的な体験を毎日しているという人は少ないと思います。
そんなときに同一視することで自分自身はなにもしなくても、誰かがした体験でまるで自分自身がエキサイティングな体験をしたかのような気持ちになれます。
自分が望んでいるけど叶えられないことをまるで叶えたかのように味わえるので、そこには快楽が生まれます。
自分自身は行動しなくても快楽が手に入るのです。
メリットとデメリット
同一視のメリットとデメリットをご紹介します
メリット
- 自分の理想の人を模倣することでその人に近づける
- 自分が苦労せずとも成功した気分を味わえる
デメリット
- 幸福が自分ではない他者の結果に依存してしまう
- 自分が頑張らなくても幸福が手に入ると自分自身で頑張らなくなる
メリット:模倣することで理想の人物に近づく
メリットとしては自分がなりたいと思う人物を同一視して模倣することで、その人物に近づいた気分になり結果として行動や振る舞いまでもその人物に近づけることができます。
そのうち本当にそのなりたい人物のような感覚に近づいてきて結果としてその人物が歩んできた人生に近づくことができます。
同一視したうえで自分自身が変化を試みることができれば、ゼロから自分オリジナルで階段を上がっていくよりも効率的に成長することができます。
デメリット:他者依存
デメリットとしては成功体験を他者に頼ってしまっているため、自分自身で成功したいという気持ちを持たなくなってしまうことです。
特に熱狂的なファンなどは応援しているチームが第一になって、自分自身よりも優先してしまっている場合もあると思います。
もちろんそれが悪いこととは言い切れませんが、自分自身が成功したいと考えているのならば付き合い方を考え直す必要があるかしれません。
その結果として自分自身の幸福感に対して自分で責任を持てない他者依存した人格が出来上がってしまう可能性があります。
自分の幸福が他者に依存している状態です。
次にそれが競馬にも繋がってくるというお話をしていきます。
競馬の場合
競馬の場合、自分が勝つと思った馬(騎手)と同一視しています。
そして予想通りに自分が購入した馬が来ると快楽が手に入ります。
さらに競馬の場合は賭けていればお金も手に入ります。
同一視というのは非常に楽に快楽を手に入れられる行為のため、無意識だとどうしても頼ってしまいがちです。
しかし実際には自分が予想した馬が勝っただけで自分は勝つことを予想しただけです。
自分自身の本質は何も変わっていません。
同一視することであたかも自分が偉くなったかのような感覚になるので厄介です。
結局時間やお金を浪費するだけで自分自身は何も変わっていないのです。
エネルギーを自分自身に向けていくことができれば、自然と競馬から離れて理想の人生も近づいてくると思います。
まとめ
同一視は自分が成長するために利用することもできますが、過度な同一視は他者依存になってしまうというお話をしました。
誰かを応援するという行為は楽しいですが、それだけになってしまわないように注意していきたいですね。
楽に入る快楽よりも苦労して手に入れる快楽の方が価値が高いはずです。
短期的でなく長期的思考でいきましょう!
読んでいただきありがとうございました。