こんにちは。
先月のテレビにて、依存症回復支援をされている栗原豊さんの特集が放送されていました。
45分の番組でしたが、依存症克服に向かっている私にとっては非常に参考になる内容で勉強になる時間でした。
番組中では依存症克服に向かうためのヒントがたくさんありましたので、本日はその内容を共有していこうと思います。
栗原豊さんの経歴
栗原豊さんは現在78歳で、依存症回復のための支援施設「潮騒ジョブトレーニングセンター」を66歳のときに立ち上げてそこの代表をされています。
若い頃は栗原さん自身もアルコールと薬物依存の当事者でした。
60歳までは刑務所で暮らす時間が長く、「相手をしてくれるのは警察と刑務所だけだった」と栗原さんは振り返っています。
転機となったのは60歳のとき、7度目の出所後に検事からされた提案でした。
「栗原、お前もいい年だ。刑務所との往復を終わりにするためにもダルクに行ったらどうだ」
ダルクとは依存症回復支援施設のことで、栗原さんはこの言葉を受けて依存症回復施設に入りました。
そこで栗原さんは3年ほどかけて依存症を克服していき、その経験を生かして自分も役に立ちたいと考え自ら回復支援施設を立ち上げたのです。
最近でも定時制高校を卒業し、大学に通い始めて学ばれているそうです。
栗原さんはこう語っています。
『過去があるから今の自分がある』
苦しんだ経験が今の活動に繋がっているのですね。
支援の様子
番組では実際の支援の様子も紹介されていました。
栗原さん自らが依存症に苦しんだため、その経験を伝えて依存症の方々を回復へと導いていました。
依存症を克服するためには自分で色々考えて取り組んでいくのも大事ですが、実際に同じ経験を乗り越えている方から学ぶというのは効果があることだと感じました。
さらに経験者というのは自分の未来の目指すべき姿に近いはずで、自分の理想の姿がその人から浮かんでくる可能性が高いです。
そのなかで特に栗原さんが強調されていたのが
『仲間となら克服できる』
ということでした。
依存症は孤独の病と呼ばれており、自分だけで抱え込んでしまうと克服へと向かうことは困難になります。
苦しいのは自分ひとりではない
居場所があるんだ
そのような気持ちを抱けることで、依存症克服に向かうエネルギーとなります。
また依存症は完治のない病とも呼ばれており、ゴールのない支援だということも言われていました。
一度アルコール依存症を克服した数年後に薬物に手を出してしまった方のことが紹介されました。
それほど依存症の問題というのは根深く、自分自身の根底と見つめ合って変化していかなければいけないものだと感じました。
表面上で依存症を克服したと思っても、自分の内側に弱い部分が残っていれば再びふとしたきっかけで依存に逃げてしまうのです。
そうしたことからも依存症克服には長い時間というものが必要なのだと思いました。
どこからでもやり直せる
栗原さんは60歳で自らの依存症を克服することを始め、その後依存症克服施設を立ち上げ多くの方の依存症克服を支援しています。
60歳というといわゆる定年の年齢ですが、栗原さんはそこから様々なことに取り組み続けているのです。
今からやっても手遅れで、もう過去の過ちは取り返せない
過去のことを悔やむばかりでなかなか行動できないという方もいらっしゃると思います。
私自身もそう考えてしまうことがありましたが、栗原さんのお話を聞いて行動する勇気をいただきました。
何歳からでも、過去でどんな事があっても良い
気持ちさえあれば何度でも挑戦できる
生きている限り今が一番若く、取り組み始めるのは今がベストタイミングなのだと改めて気づくことができました。
しかしそうして行動しても色々な壁が現れることと思います。
そこについても栗原さんは次のような言葉を与えてくれました。
一気には解決できない
問題に取り組んだらすぐに解決できるんだという風に思っていると、変わらない現状にぶち当たるとやる気を失ってしまいます。
すぐには変わらないと理解しつつ、一生をかけて埋め合わせをするという気持ちで依存症克服に向かっていくことが大事だと教わりました。
1日1日では大きな変化になりませんが、それを一生積み重ねていけば大きな変化になるのです。
一生をかけて結果を出すという気持ちを持ち、今日一日を行動していけば明るい未来が待っているはずです。
まとめ
本日は依存症克服施設を立ち上げ現在も精力的に活動されている栗原豊さんのご紹介をしてきました。
依存症克服への大事なことは、仲間・継続・チャレンジだということを教わりました。
仲間に出会えるためにはGAという施設がオススメです。
私自身もまだ1ヶ月ですが通ってみて気持ちの変化を感じています。
以下にGAの記事を貼っておきますのでよろしければご覧になってみてください。
GA(ギャンブラーズ・アノニマス)に初めて参加してきました
GAに2週連続で参加できたのでご報告
読んでいただきありがとうございました。