人間関係の構築

ギャンブル依存症の周囲の人が陥る共依存を乗り越える方法

家族や恋人がギャンブル依存症で苦しんでいて、自分が支えてあげないと駄目だ。一生懸命尽くしてあげないと嫌われてしまうし、多少のことは我慢して頑張らないと。。。

その思考はとても危険です。

このような方に向けての記事となります。

本記事の内容

  • 共依存から抜け出す方法
  • 関係が終わること=成長の証
  • Win-Winを求める思考のススメ

私は依存症当事者として周囲に支えてもらっていた時期がありました。

お金がなくなったときには周囲を頼ってお金を借りていました。

しかし当時の自分はいくら周囲が支えてくれても、それに対する感謝というものを持つことができていませんでした。

依存症当事者の目線から、共依存の乗り越え方をお伝えしていきます。

共依存から抜け出す方法

共依存から抜け出すには次のステップを踏む必要があります。

  1. 共依存のことを理解し自分の状況を把握する
  2. 長期的に解決していくのだと覚悟する
  3. まずは自分自身の人生を充実させるために行動する
  4. その姿を示しながら徐々に相手に寄り添っていく
  5. 最終的に相手が自ら変わりたいと感じ行動を始め自立する

まずは理解し決断する

何事も初めは現状を理解するところからです。

『こういう現象が合って、自分はこういう状態にあるから、こういう状態を目指せば良いんだな』

そして現状と理想の姿のギャップを埋めるために行動をしていくのです。

今回の場合は以下のような感じになりますね。

現状:お互いに幸福感を感じる生き方ができていない

現象:共依存といって、お互いがいなければ生きていけないような状態になってしまっているから

理想:お互いに自立して生きていきそれぞれで幸福を得ることができて、必要なときだけ支え合う

そして理想の姿になるんだと決意して行動を決めていきましょう。

相手でなく自分が変わる

大事なのは相手ではなく自分が変わるということです。

オレがあいつをなんとかしてあげないと・・・

強くそう思ってきたことで、結果として相手も変わらず自分も相手に依存するような状態になってしまいました。

まずは自分が変わるんだ

まず原則として相手を直接変えることはできません。

自分が変えることができるのは自分自身だけです。

結果として相手が自ら変わる

じゃあ相手にギャンブルを止めてもらうにはどうしたらいいの???

結論としては、『相手次第』です。

相手がやめようと思わない限りはあなたにやめさせることはできません。

しかし、ギャンブルのない楽しい充実した過ごし方をあなた自身が相手に示すことで、結果的に相手が変わる可能性はあります。

あなたが相手を変えようと頑張ろうとも相手次第のため、エネルギーを奪われ続けてあなたがダメージを受けてしまう恐れがあります。

適度な距離感を保っていくことを意識しましょう。

関係が終わること=成長の証

でも今の関係が終わってしまうことが怖いんです・・・

その気持ちの深層心理を考えていきます。

孤独で生まれ孤独で死んでいく

人間は生まれたときは一人です。

そしてたくさんの人間関係を築いて人生を過ごしていきます。

しかし最終的に死ぬときには一人です。

つまり人間の本質は『孤独』なのです。

恐れる理由

なぜ我々は関係が終わることを恐れるのでしょうか?

それは『変化』だからです。

以前の記事でも書きましたが人間にはホメオスタシスがあり、変化を嫌う傾向があります。
ホメオスタシスを解除してギャンブル依存から抜け出す

そこで人間関係の変化というのは明らかに目に見えやすいため、我々はそれを恐れているのです。

人間関係の変化=次のステージへ進むとき

ずばり人間関係が変化するときはあなた自身が次のステージへ進むときです。

いつまでも変化しない人をどう思いますか?

心配になると思います。

そのように人は常に変化していくものなので、昔仲良かった友人でも徐々に合わなくなるということは普通です。

合わなくなっているのに無理に関係を続けていてもお互いにとって良いことはありません。

あ、今は次のステージに進むときなんだな

人間関係が変化するときにそう思って進んでいきましょう。

Win-Winを求める思考のススメ

依存というのはどちらかのためにどちらかが犠牲になっている状態、もしくは両方とも犠牲になっている状態です。

まずはお互いに自立する必要があります。
その話は以下の記事で詳しくしていますのでよろしければ読んでください。
依存から抜け出した先は○○

自立をした先にはお互いに関わりを持ちながら、依存以外の状態を目指す必要があります。

そこで必要なる考え方が『WIn-Win』です。

自分にとっても相手にとってもよい選択をする

決して簡単な話ではありませんが、自立の次の段階はこちらになります。

私自身もまだまだ未熟ですが、Win-Winになるような決断をするように意識しています。

Win-LoseやLose-Winになってしまうこともありますが、目指すべきはWin-Winだと理解すると自分よがりや相手に合わせるといった行動をしなくなります。

まとめ

本日はギャンブル依存症の共依存について書きました。

まずはそれぞれが自立して、その後Win-Winの関係を築くことが目標です。

相手を変えることはできないと理解し、自分を磨いていくことに集中していきましょう。

読んでいただきありがとうございました。

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