変化

[解決策]ギャンブル依存症になると前頭葉が正常に機能しない

ギャンブル依存症は一生治らないって聞いたことがあるけど、いったいどうしてそんなことになってしまうんだろうか?

その疑問には人間の脳機能を理解する必要があります。

本記事では特に『前頭葉』に注目して解説していきます。

本記事の内容

  • ギャンブル依存になると前頭葉機能が弱まる
  • 前頭葉機能低下による問題点
  • 前頭葉機能を回復させる方法

我々は脳というものが普段の生活でどのように働いているのかを意識することは殆どありません。

しかし実はギャンブルに依存していくうちに脳が徐々に変化し正常な機能を失っていたのです。

最近すぐに感情的になったりやる気が起こらないということはありませんか?

もしかしたらそれも既に前頭葉機能が低下している表れかもしれません。

最後には解決策も提示していますのでよろしければ参考にしてみてください。

ギャンブル依存になると前頭葉機能が弱まる

前頭葉の働き

まず最初に前頭葉とはどういう働きのある部分なのかを説明します。

簡単に言うと『人間らしい活動を行うための機能』を担っています。

  • 思考
  • 記憶
  • 自己抑制

前頭葉が機能していることで我々は人間らしく生きていられるんですね。

とても重要な機能を担っているということがいえます。

健常者の44%

2017年の京都大学における以下の研究で、ギャンブル依存症者の前頭葉機能は健常者の44%であることが実験により明らかにされています。

ギャンブル依存症の神経メカニズム -前頭葉の一部の活動や結合の低下でリスクの取り方の柔軟性に障害-

ギャンブル依存症の神経メカニズム -前頭葉の一部の活動や結合の低下でリスクの取り方の柔軟性に障害- | 京都大学 (kyoto-u.ac.jp)

この研究によるとギャンブル依存症者はハイリスクハイリターンを好むことが分かっています。

さらにリスクを取らなくてもいい場面でもあえてリスクのある方を選択する傾向も見られました。

このようにギャンブル依存症者はリスクに対して正常に判断して選択するという前頭葉の機能が低下しているのです。

ギャンブルを断つと回復する!?

しかし希望のあるデータもあります。

ギャンブルを断つ期間が長くなると、前頭葉機能が回復していくような結果が得られています。

実際に脳機能は回復できるというふうに最近では言われているようです。

ここからギャンブル依存症は一生治らないものでもないのだということが読み取れました。

前頭葉の機能低下による問題点

感情的になりやすい

前頭葉は感情をコントロールする機能があります。

  • 『腹が立つけど今は怒ってはいけない』
  • 『悲しいけど今は周りも見ているから泣かない』
  • 『プレゼンのときに不安な感情を出さないように堂々とした』

このように人間は自分の感情をコントロールしながら社会生活を送っています。

しかし前頭葉の機能が低下すると、上手く自分の感情をコントロールすることができなくなるのです。

周囲の出来事に振り回されてしまうため、非常に不安定な人生を送ることになります。

意欲が起こらない

前頭葉は意欲を生み出す働きをしています。

脳全体の司令塔であり、機能が低下することで意欲低下になってしまうのです。

何もやる気にならない・・・

頻繁にこのような気持ちになるのならば、それは前頭葉が正常に機能していないかもしれません。

集中力が低下する

前頭葉が脳全体の司令塔だというお話をしました。

つまり前頭葉が我々を指揮してくれている指揮者のようなものといえます。

その指揮者が正常に機能していないと、それに従っている我々はどうなるでしょうか?

統制がとれず、一つのことに集中することができなくなるのです。

集中力の低下を感じるならば危険な信号です。

前頭葉機能を回復させる方法

衝動を我慢する

現代社会は誘惑にあふれています。

  • ギャンブルですぐに興奮できる
  • 便利なものがネットですぐに購入できる
  • お酒で一時的に快楽を得られる

こうした衝動のままに行動していると自己抑制能力が鍛えられません。

さらに感情の起伏が激しい為、コントロールする機能も働かなくなってくるのです。

衝動を我慢する習慣を取り入れると、そうした自分をコントロールする能力が身に付きます。

周囲の出来事に振り回されることが少なくなり、ストレスを感じる場面が減り安定した精神状態で過ごせるようになります。

ルーティンを変える

皆さんにはルーティンがありますか?

  • 朝はコンビニで決まった朝食を買って食べる
  • 帰宅したらベッドでスマホを触る
  • 土日は午前中ずっと寝ている

良いルーティンもあれば変えたいルーティン、また何も気にしていないルーティンもあるでしょう。

人は決まりきったパターンを好むので、毎日同じルーティンをこなすようになっています。

しかしそれでは新しい刺激を受けることがなくなります。

常に刺激を受け続けていくことで前頭葉は鍛えることができます。

意識的に新たな行動に変化させていくことは重要です。

瞑想

最後に瞑想です。

実に集中力が50%も上がると言われています。

さらに自分の理想とする未来をイメージすることで実現に近づくというメリットもあります。

瞑想については下記の記事でも書いていますのでよろしければ参考にしてみてください。
マインドフルネス瞑想を取り入れてみた結果

まとめ

脳は一生我々が付き合っていく大事な部位です。

脳の機能が我々の生活を決めているといっても過言ではありません。

そしてそれは自分の行動次第で機能性が決まってくるのです。

活発に機能できるような行動を送っていくことが我々の人生をより良いものにしてくれるでしょう。

読んでいただきありがとうございました。

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